（５）達弥西心のわかりやすい話「時流」

貧乏な時に鶴を助けたということで鶴の恩返しですごくお金は入るけれど、「さらにもう一枚織ってくれ。」と言った時に鶴は帰るという、そういうパターンです。

ところがスポットが当たっている時に手抜きをするとまたもとに戻るという、だいたい昔話の世界の話です。

苦労話とは少し違いますが、恵まれない時も普段と変わらないようにやっていることによって、その人はスポットが当たる時を迎えることができると思います。

スポットが当たる時期を作るのは、当たらない時にどれだけ手を抜かずにやったかということで決まるような気がしています。

ですからある意味、不遇の時代、誰も見向きもしない時代にも手を抜かずにやっていたかどうかということがその後を大きく左右しているのです。

そのおもいの持って行き方、おもいのダイヤルの合わせ方で、天はその人にさらにエネルギーを送るか送らないかを決めます。

生きている間、すべてを本気でという形です

それからもちろん、一生懸命にやっている時も一生懸命に生きている。その一生懸命に生きているというところが、外してはならないポイントではないかと思います。

瞬間瞬間と言ったら、例えば、ぼーっとしている瞬間も一生懸命生きているということになります。

ところがある一時期だけスポットが当たるものだという考え方をしていると、当たっている時はがんばるんだけど、当たらない時にはがんばらない、がんばらないまではなくても、どうしても流してしまう、そういうことではダメなのです。だから手抜きを一切しないということです。